(写真:日経コンストラクション)
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 道路橋の補修工事の一環でアスファルト舗装の打ち替えに着手する直前、小原建設(愛知県岡崎市)の阿部幸雄は、路面に1つのポットホールを見つけた。「ポットホールからはさびた鉄筋が見えた。舗装だけでなく鉄筋コンクリート(RC)床版も損傷している可能性を考えた」(阿部)。工期も終わりに差し掛かった2017年のことだった。

 既に警察や道路管理者との通行規制の協議は完了しており、規制期間の延長や変更は難しい。すぐに対応策を決める必要があった。

 通常であれば、発注者との協議には1カ月程度かかる。ところが、阿部はあっという間に協議を終わらせて補修方法を決め、ポットホールの発見からわずか8日後には床版の応急工事を完了した。

 補修工事では、施工直前の点検や施工途中で新たな損傷が見つかるケースがしばしばある。その都度、発注者との協議が必要になり、工事数量と比較して手間がかかる。補修工事を敬遠する所長は珍しくない。

 阿部は、「積み上げた信頼関係があったからこそ発注者の決断も早く、迅速に対応できた」と振り返る。損傷を発注者に報告するだけでなく、処置が必要とみれば補修方法もセットで提案してきたことが奏功した。

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