左から3人目が上坂。現場で活躍する20代の職員とともに並ぶ(写真:日経コンストラクション)
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 大成建設・京急建設・東亜建設工業JVの上坂龍平が率いる現場は、所長以外で7人いる元請けの技術者のうち、20代が5人を占める。入社2年目、3年目になったばかりの若手もそろう珍しい現場だ。

 その理由は明快。工事が10年以上と長期に及ぶからだ。既に発注者や下請け会社などと良好な関係を構築できている。「工事に専念できる環境の中、若手をじっくり育てられる」と上坂は話す。

 手掛けているのは、川崎市を通る京浜急行大師線の地下化工事。地上を走る線路の直下に躯体を築き、渋滞の原因となる踏切を解消する。全長約1kmのうち、大成建設JVは225mの工区を担う。線路の切り替えは2018年度内を予定する。

大師線地下化工事の現場(写真:日経コンストラクション)
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 これまでに都市部の鉄道工事を多く経験してきた上坂が、監理技術者として大師線の現場に着任したのは、工事が始まった06年のこと。5年前からは現場代理人を務めている。

 鉄道工事は安全に特に気を使ううえ、独自の資格を持った技術者が現場に立ち会わなければならない。ベテラン技術者をそろえた方が、現場の運営は楽になる。

 一方、大師線の現場は若手が育ち、活躍しなければ工事が進まない。そこで上坂は、若手であっても1人1人が現場の主役だという当事者意識を持てるように工夫した。

 例えば、能力に合わせて仕事の範囲を増やしていった。「材料の手配などをミスしたとしても、失敗を恐れずに任せる」(上坂)。所長として勇気のいる判断だ。

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