年末の大掃除では、不要なものを処分すると同時に、古い電球などを交換して新年を迎える場合も多い。同じようにPCも、古くなった内蔵ディスクを交換することを考えてみよう。PC用のディスクは、時間の経過とともに劣化し、やがて使えなくなる。そうなってデータを取り出せなくなる前に、交換した方が安心して使える。特に古いPCを使っている人は、ぜひ一度検討したい。

 交換先のディスクは、今ならSSDをお薦めしたい。ハードディスクに比べてデータの読み込みと書き込みが高速だ。そのため比較的スペックが低いPCでも、SSDに交換するだけで起動時間が短くなり、動作も快適になるというメリットがある。また、ハードディスクは衝撃に弱いので、PCを落としたりぶつけたりするとハードディスクが壊れて大事なデータが消えるリスクもあるが、SSDは衝撃に比較的強い。

 現在は、SSDの価格がかなり下がっている。2.5インチ型のSSDは、1Tバイトのものが2万円前後、500Gバイトのものが1万円前後で購入できる。Cドライブが500Gバイトや1Tバイトあれば、容量不足で困ることもないだろう。容量が小さく、大掃除をしたが早々にまた空き容量不足に陥る可能性があるSSDを搭載したPCを使っている人も、交換を考えてみよう。

少し前のSSD搭載ノートPCは、128Gバイトなど容量の少ないものを搭載したものが多かった。容量不足が悩みのタネだ
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 ここでは、Windows 7を搭載した古いノートPCの内蔵ディスクを、より容量が大きいSSDに交換するケースを例に、手順を説明する。

 なお、メーカー製PCは、内蔵ディスクを交換すると、メーカー保証が受けられなくなる場合がある。自分のPCの保証内容を確認しておきたい。古い機種で保証が切れているならよいが、保証期間内の場合、内蔵ディスクの交換は自己責任となる。また薄型のノートPCなどで、内蔵ディスクを交換できない構造になっていることもある。この場合はあきらめよう。

5つのステップでハードディスクからSSDへ

 内蔵ディスクを大容量のSSDに交換するには、以下のように大きく5つのステップを踏むる。

  1. SSDなど必要なパーツを購入する
  2. SSDをPCに接続してフォーマットする
  3. 現在のCドライブの内容をSSDにコピーする
  4. 内蔵ディスクを取り外し、SSDを取り付ける
  5. PCを起動する

 SSDは、ノートPCで採用されているハードディスクと同じ大きさの2.5インチタイプが主流だ。2.5インチのハードディスクを内蔵するノートPCでは、2.5インチのSSDを購入すればよい。2.5インチタイプの他に、コンパクトノートPCなどでは「M.2」というカードタイプのSSDが採用されていることもある。SSDを搭載するPCで、内蔵SSDを大容量のものに交換する場合、自分のPCのSSDがどのタイプかを確認しよう。

2.5インチのSATA(シリアルATA)SSDが一般的。今回使用した「CRUCIAL MX500 SSD(CT500MX500SSD1/JP)」は容量500Gバイト。実売価格は税込みで1万1000円前後(出所:マイクロンテクノロジー)
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薄いカード型をしたM.2タイプのSSD。内部インタフェースがSATA 3.0のものと、PCI Express(PCIe)のものがある。PCIeの方が転送速度が高いが、その分高価で発熱量も多い。カード型SSDにはmSATAと呼ばれる規格のものもあるが、採用製品が少ない。上の製品はウエスタンデジタルの「WD Blue 3D NAND SATA SSD(WDS500G2B0B)」。容量は500GバイトでインタフェースはSATA。実売価格は税込みで1万円前後(出所:ウエスタンデジタル)
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