住宅の耐震性能を確保するうえで重要な役割を果たす面材耐力壁のくぎのめり込みがもたらす性能低下の度合いは、これまでに示してきた。ここでは、くぎのめり込み深さを変えた5つの試験体ごとに、実験データの詳細を掲載する。

▼0mm(めり込みなし):パンチングは少なく壁倍率3.0

耐力壁に加えた荷重と変位の関係。規定変形角までの変位のうち初回の往復軌跡だけを抽出した。最大耐力(Pmax)は、変位が85.71mmのときに、荷重が17.77kNだった(資料:日経ホームビルダー)
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規定変形角時の最大荷重と耐力の変化が分かりやすくなるように値を抽出して、プラス側の変位を示す曲線の軌跡を描いた。グラフは変位が200mmに達するまで加力した時点までをプロットしている。最大耐力の8割まで低下した際の水平変位は173.06mmだった(資料:日経ホームビルダー)
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壁倍率の評価は「降伏耐力(Py)」、「最大荷重(Pmax)の3分の2」、「終局耐力(Pu)に(0.2/Ds)を乗じた値」、「見かけの変形量が120分の1ラジアン時の荷重」の4項目でそれぞれ壁倍率を算出し、その中の最も小さい数値とする。くぎのめり込み量が0mmの試験体の壁倍率は3.0だ(資料:日経ホームビルダー)
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パンチングアウトなどが生じて軸材にくぎが残った箇所を着色して示す。くぎが軸材に残った箇所は少ない。主に力が加わりやすい隅部でパンチングアウトが生じた(資料:日経ホームビルダー)
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間柱を除いた構造耐力に関係する部位に絞って、くぎが残った比率を算出したところ、14%だった(資料:日経ホームビルダー)
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軸材に残ったくぎの特徴(写真:澤田 聖司)
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