「せっかくリフォームしたのに、床が傾いたじゃないか。どうしてくれるんだ」〔図1

〔図1〕居住者は「リフォーム工事のせいで床が傾いた」
(イラスト:浅賀 行雄)
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 そんな居住者のクレームに、工事会社はこう反論した。「リフォームする前から傾いていました。当社の責任ではありません」。双方の主張は平行線をたどり、解決の糸口が見つからない――。

 これは、大阪府内に建つ築15年の2階建て戸建て住宅のリフォーム工事で起こったトラブルだ。間取りの変更や水回りの更新、耐震補強の実施などを含む大規模リフォーム工事だった。床の傾斜に納得できなかった居住者は、損害賠償を求めてリフォーム工事会社を提訴した。最終的に両者は和解している。

 居住者側の弁護団に協力建築士として参加した胡桃設計(兵庫県伊丹市)の木津田秀雄代表の調査によると、最も床の傾きが大きかったのは2階のトイレ付近だった。レーザーレベル測定器を使って調べたところ、トイレのドア(幅77cm)の左右両端で6mmの高低差があった〔図2〕。

〔図2〕最も傾きが大きかったのは2階のトイレ
図中の赤字が傾きを示す高低差。最も高い場所を0とした。床の傾きが最も大きかったのは、2階のトイレ。幅77cmのトイレの両端で約6mmの高低差があった。2階のトイレは、リフォームで新設した(資料:取材を基に日経ホームビルダーが作成)
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