中国・深センは、摩天楼が林立する大都会である。深センには、華為技術(ファーウェイ、Huawei Technologies)や騰訊控股(テンセント、Tencent)をはじめ多くのハイテク企業が本社を構え、無数のベンチャーも生まれている。そんな深センの中心部の不動産は東京より高いという。マンションの販売価格は1m2当たり200万円にもなり、近年は数年で2倍に高騰するほどらしい。多くの企業があるということは、多くの働き手がいるということだが、ここで起こる疑問は、そのような人々はいったいどこに住んでいるのかというものだ。特に、地方から深センにやって来て働いている低所得の人々がどこに住んでいるのかという素朴な疑問が生じる。

 この疑問を深センで働く知人にぶつけてみた。彼の答えは“village(村)”であった。筆者がふに落ちない顔をしていると、彼はスマートフォンを取り出して百度地図を開き、こう説明した。

「ほら、ここに建物密集地があるだろ。これがvillageさ」

 そこで見たような画面は、「百度地図」(https://map.baidu.com/)の検索窓に「深圳南山区南園村」と入力し、現れた地図を少し拡大すると確認できる。建物の密度が異常に高い地区が見つかるだろう。そのときには、会話は別の話題に移って、著者もそれ以上の興味を示さなかったわけだが、次の朝、彼の言っていたことを偶然理解することになる。

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