スマートホーム市場で存在感を見せる基幹システムをリポートするシリーズの第1弾。国内の市場開拓に先駆的に取り組んできたイッツ・コミュニケーションズ(東京・世田谷)。2015年に提供を開始した「インテリジェントホーム」は、2017年5月にLINEやIFTTTと連携するなどサービスの拡充を図ってきた。大手住宅メーカーを始め、他社にもシステムを提供するなど、スマートホーム市場での存在感を強める同社の取り組みを紹介する。

 イッツ・コミュニケーションズ(以下、イッツコム)は、東急グループに属し、東京急行電鉄沿線で展開するケーブルテレビ会社だ。ケーブルテレビの、インターネットサービスプロバイダ、スマートホームサービスなどの事業を手掛けている。イッツコムの提供するスマートホームサービス「インテリジェントホーム」は、2015年にサービスを開始。以来、機能の拡張や他事業者との連携などにより、次々とサービスを拡大、存在感を強めている。

 同社のインテリジェントホームは次のような仕組みだ。

 利用者の住宅内には、各種センサーやIPカメラの他、インターネットにつながるホームゲートウェイを設置する。センサーやIPカメラ、スマートロックなどは、ZigBeeやWi-Fiといった近距離無線通信の信号を発信する。この信号をホームゲートウェイが受信し、インターネットを介してイッツコムのデータセンターへ送信される。ここで処理されたデータがデータセンターから利用者のホームゲートウェイに戻され、無線通信によってスマートロックやIPカメラなどの機器を操作する仕組みだ。

 エアコンやテレビなどの家電は、グラモ(東京・豊島)製の家電コントローラー「アイリモコン」を用いて赤外線でコントロールする。

 スマートフォンやタブレットなどを用いた外出先からの操作も可能だ。この場合、スマートフォンから発した命令は、外出先からインターネットを介してイッツコムのデータセンターへ送信され、自宅のゲートウェイを介してコントロールする。

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「インテリジェンスホーム」で提供する機器の例。左からフキ(東京・江戸川)のスマートロック、Sercomm(台湾)のIPカメラ、sengled(米国)のスマートライト(写真:イッツ・コミュニケーションズ)
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「インテリジェンスホーム」で提供する機器の例。左からドア・窓センサ、モーションセンサー狭域、モーションセンサー広域。いずれもVisonic(イスラエル)製(写真:イッツ・コミュニケーションズ)
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「インテリジェンスホーム」で提供する機器の例。左から家電コントローラーとゲートウェイ(写真:イッツ・コミュニケーションズ)
イッツコムの提供する「インテリジェンスホーム」システムの概要(資料:イッツ・コミュニケーションズ)
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