パナソニックが提案するスマートホーム「HomeX」が本格的に動き出した。2018年11月にパナソニック ホームズがHomeXを搭載した「カサート アーバン」を発売。2019年1月30日には、サービスプロバイダー向けプログラム「HomeX CROSS-VALUE STUDIO」の説明会を開催するなど、その取り組みを活発化している。人とくらしをデジタルでつなげるオープンプラットフォーム「HomeX」とはどのようなものかをリポートする。

 「HomeX」は、IoTシステムや各種クラウドサービスを統合し、統一されたインターフェースから、くらしに役立つサービスと情報をユーザーに提供するものだ。一般的なIoTシステムとは異なる設計思想で構想されている。その考え方と仕組みを解説する。

HomeXを搭載した、パナソニック ホームズのモデルハウス「カサート アーバン」(写真:村田 皓)
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HomeXにおいて中心的な役割を果たす、タッチパネル搭載の「HomeX Display」(資料:パナソニック)
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 まず、パナソニックが提案するスマートホームシステムには、既にHEMSゲートウェイ機器「AiSEG2(アイセグ2)」を中心としたIoTシステムがある。このシステムは、ポラスグループの「アドバンスドプレイス船橋・北習志野」(関連記事)をはじめ、既に全国の住宅で導入、運用されている。

 AiSEG2によるシステムの構成とサービスは、ホームオートメーションや家電の遠隔操作、使用電力のモニタリングなどを目的とした一般的なスマートホームシステムそのものだ。AiSEG2がホームゲートウェイとして、パナソニックのサーバーやHEMS、家電、住宅設備などの各種デバイスをつなぎコントロールする。

パナソニック製HOME IoT「AiSEG2」のシステム構成図(資料:パナソニック)
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 このAiSEG2とIoT対応家電・住設などのデバイスを住宅内に取り入れることで、通常のスマートホームとしての機能とサービスは利用可能だ。ここにHomeXは必要ない。 しかし、デバイスの操作リモコンやコントロールパネルは、それぞれ個別に数多く存在することになる。また、パナソニック以外の他社製のIoTデバイスを取り入れた場合、操作体系の異なるユーザーインターフェースが混在することになり、ユーザーの利便性はさらに損なわれる。