常に進化を続けるPCのCPU。競争が激しく、バリエーションが増えている。ここではPC用CPUの最新事情を整理してみよう。

 現在のPCに搭載されているCPUの大半は、米インテル(Intel)の製品である。同社のCPUは「ブランド」と「セグメント」で分かれている。ブランドはCore i9、Core i7、Core i5などと呼ばれているもので、2017年に最上位の「Core i9」が加わった。Core m3と呼ばれるCore i3相当のブランドもあるが、これは後述するセグメント「Yシリーズ」の製品である。

インテルのコンシューマー向けCPUブランド。2017年から最上位に「Core i9」が加わっている。Core m3はYシリーズのみに存在するCore i3相当のブランドだ
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 セグメントは、PCのタイプや用途などによる区分だ。主にTDP(サーマル・デザイン・パワー:熱設計電力)という放熱設計の目安で分かれている。セグメントは、Uシリーズなら「U」、Hシリーズなら「H」など、モデル名(プロセッサーナンバー)末尾のアルファベットで区別が付くようになっている。

 このセグメントを示すアルファベットの後にさらに「K」が付くモデルがある。これは本来よりも高い周波数でCPUを動作させる「オーバークロック(OC)」の制限を解除したアンロック仕様のモデルであることを示している。OCはメーカー保証対象外だが、PC自作の楽しみの一環としてあえて機能を制限せずに残している。

インテルCPUのセグメント。Tシリーズは開発段階ではSシリーズと区別されていないため、同一セグメントとされることもある
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