11年ぶりの全面改良となった欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の本格オフロードSUV(多目的スポーツ車)「ジープ・ラングラー」。同車両のエンジニアリング責任者を務めたジョン・アダムズ(John Adams)氏によると、「伝統と進化」をキーワードに開発を進めたという。進化のポイントを聞いた。

(聞き手は久米 秀尚=日経 xTECH/日経Automotive)

ジョン・アダムズ(John Adams)氏
15歳の時に1978年型「Jeep CJ」を修復(レストア)したのが、ジープとの最初の出会い。1993年Jeep入社。空調やサスペンション、シャシーなどの設計エンジニアを経験。その後、商品戦略シニアスペシャリストやパワートレーン戦略企画、「グランドチェロキー」の商品主査などを経て現職(Head of Engineering, Jeep Wrangler)に。
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外観はキープコンセプトの印象が強い一方で、中身は大幅に刷新している。11年ぶりの全面改良で意識したことは。

 まずはオフロード性能を進化させること。ラングラーで欠かせないポイントだ。同時に、オンロードでの走行性能も高めたかった。ラングラーは先代で初めて4ドアモデルの「Unlimited」が登場し、家族で乗る人が増えている。そのため、軽量化で燃費を改善したり、街乗りで快適に走れるようにしたりすることが重要だった。

 こうした開発目標を達成するために、軽量化が特に重要だと考えた。ボディー構造を刷新し、90kgの軽量化を実現している。さらに、家族で乗ることを意識して、Unlimitedではホイールベースを先代から60mm延ばしている。このうち25mmを後席スペースの拡張に使った。残りの35mmは、これまで5速だったAT(自動変速機)を8速にする改善のために使った。

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