住宅資材を販売するナイス(横浜市)は、スギを中心とした針葉樹の板材を改質して付加価値を高めた製品を開発。2018年に部分的な販売を開始した。「Gywood(ギュッド)」と呼ぶ木材製品で、板材の表面を堅くして傷などが付きにくくした。付加価値の高い内外装材や家具としての普及を目指している。

ナイス本社内にあるショールームで、Gywoodを内外装材に用いた事例を紹介している(写真:日経 xTECH)
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 Gywoodは、原料となるスギなどの板材について、表面部分の密度を高める一方、内部は低密度の状態を保ち、針葉樹の持つ軽さや断熱性能の高さを実現している。ミズナラのような広葉樹と同等の堅さを表面に持たせつつ、全体の密度は広葉樹よりも低い水準にとどめた。

スギによるGywoodと圧密前の材料の密度分布。縦軸が密度(kg/m3)、横軸が木表からの距離(mm)を示す。密度は3mmずつの平均密度で示す。圧密前の板厚は62mm、圧密後は35mmの場合を示す(資料:ナイス)
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 Gywoodの製造は、以下のような方法で進める。まずは、5cm前後の厚さで幅25cm以上の幅広の板を丸太から切り出す。丸太は苗木を植えてから80~100年程度経過した大径木を主に用いる。続いて、天然乾燥と人工乾燥を組み合わせて、含水率が10%以下になるまで乾燥させる。

 十分に乾燥させた後、必要に応じて表面の色合いを出すための焼成を行う。そして、機械を使って加熱処理も行いながら全体を均一にプレス加工する。圧縮の工程で、材料の厚さは30~45%程度小さくなる。この処理によって、板材の表面が広葉樹のように堅くなるだけでなく、防水性能や寸法安定性が無垢材と比べて高まる。

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