前回はスーツを選ぶ際の命とも言えるサイズについて解説しました。職場で仕事を押し付けられたり、部下から信頼されなかったりする理由は、サイズの合っていないスーツが醸し出す「野暮ったさ」にあります。野暮ったさを解消するカギは、サイズがぴったりのスーツでした。

 今回はスーツを選ぶ際にサイズの次に重要な、「色」にフォーカスして解説します。職場で着るスーツと言えば、黒や紺、グレーが一般的ですが、色もきちんとした選び方があります。適切な色を選ぶことで、あなたの印象をより引き立ててくれます。そして同時に「選んではいけない色」もあるのです。今回はスーツ選びにおける色の考え方を解説していきましょう。

黒のリクルートスーツを着ていませんか?

 ビジネススーツと言われて思い浮かぶ色は何ですか。紺やグレーなどに加えて、最近では「黒」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

典型的な黒いリクルートスーツ
(撮影:小野さやか、以下同)
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 黒のスーツを着ている人をよく見かけます。就職活動において「スーツは黒が望ましい」と言われているからです。ここ10年以内に就職活動した人ならば、面接に集まった全員が黒いスーツだった、といった経験がありませんか。実際にとある調査では、就職活動をする学生の8割が黒いスーツを着ているそうです。

 しかし社会人になり、SEとなったあなたは、思い切って黒いスーツをゴミ箱に捨ててしまいましょう。「なんて大げさな」と思う方もいるかも知れません。しかしビジネスでは、黒いスーツは不適切です。実は黒いスーツの出番は冠婚葬祭なのです。海外で黒いスーツを着用して通勤したら、笑われたり、不思議がられたりといったことが起こるそうです。

 もう1つ、黒は他の人に威圧感を与える色になり得るという理由もあります。目に入った色は人間の感性を刺激します。黒は威厳を感じさせる一方、重たい印象や高圧的な印象を与えかねません。人によっては、色に負けて余計頼りなく見えるケースもあります。

 ではどのような色を選べばいいのでしょうか。基本は紺色と灰色です。この2色がビジネススーツの基本です。もし今、手元に紺か灰色のスーツがない方がいるようでしたら、早速スーツ屋さんに行って新しいスーツを買いましょう。

誠実な印象を与えるならば紺色を

 顧客先に打ち合わせに行く、パートナーと商談をする。こうした相手に誠実な印象を与えたいシチュエーションに向くのが紺色です。紺色は誠実さを感じさせる色です。白色のYシャツと合わせると清潔感があり、より好感度をアップできます。余談ではありますが、異性からの印象も良くなります。

紺色のスーツ
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 また新入社員など、若いSEが着用すればフレッシュな印象を与えやすくなります。就職活動をしている人は実は、紺色のスーツのほうが向いているのです。あなたがまだ20歳代であれば、紺色のスーツを着てみましょう。野暮ったく頼りないという印象が、紺色のスーツを着るだけでビシッとした頼れるSEに変わりますよ。

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