混合構造の架構計画

 建物は耐火建築物であり、木構造部分については耐火構造部材として竹中工務店が開発した「燃エンウッド」を使った。燃エンウッドは、「荷重支持部」「燃え止まり層」「燃えしろ層」の3層で構成しており、作用する荷重の全てを荷重支持部で負担。柱・梁などの構造部材として用いている。

 火災時には、第1被覆層の「燃えしろ層」が燃焼・炭化して熱を通しにくくし、第2層の「燃え止まり層」でモルタルが熱を吸収して燃焼を停止させ、内側の「荷重支持部」の木部の燃焼を防ぐ。これによって1時間耐火の大臣認定を取得した。

 建物全体において、児童・生徒が日常的に使用する普通教室と共用部の廊下部分を中心に「燃エンウッド」による架構で構成した。延べ面積のおよそ3分の1が木構造だ。

 木構造の架構は、長期荷重の負担に限定する。地震力の水平力については、RC造の架構で受け持つ構造計画としている。木造架構をくし形形状のRC造架構で固めるとともに、バランスよく耐震壁を配置することで、架構偏心を抑えている。

燃エンウッドの耐火構造部材としての仕組み(資料:竹中工務店)
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構造の構成。茶色で色分けした箇所が普通教室・廊下で燃エンウッドの木造架構とした部分。木造の架構は長期荷重を負担し、地震力等の水平力はRC造の架構で受け持つ(資料:竹中工務店)
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事業スケジュール(資料:竹中工務店)
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