完成後にCLTは見えず

 1~5階ではCLT耐震壁を使っている。厚さは150mm。

 S造の上下階の梁間にCLT耐震壁を固定し、木材の強度を効率よく引き出す。上部の鉄骨梁とは、せん断プレートとドリフトピンでCLT耐震壁を固定する。併せて、両脇に三角形の固定用鉄骨ブロックを設けて固定する。CLT下端は凹凸加工を施し、コンクリートとの結合を強くする工夫をしている。

 鉛直力を負担しない耐震壁には耐火性能は求められない。しかし、CLTが燃えて鉄骨梁に熱が伝わるのを避けるため、CLT耐震壁の両面はせっこうボードで覆う。

CLT床、燃エンウッドのほか、1〜5階にはCLT耐震壁を設けた (資料:竹中工務店)
[画像のクリックで拡大表示]
CLT耐震壁は、鉄骨梁下のせん断プレート、ドリフトピンのほか端に設けた固定用鉄骨ブロックで上部を挟み込んだ。下部は凹凸加工とし、現場打ちコンクリートと一体化することで固定した(資料:竹中工務店)
[画像のクリックで拡大表示]
手前は燃エンウッドの柱。完成後もそのまま住戸内で木部が見える。奥に見えるのがCLT耐震壁。完成後はCLT耐震壁、CLT床・天井ともに耐火被覆で覆われて木部は見えなくなる(写真:村島 正彦)
[画像のクリックで拡大表示]
使用木材については、CLTが199.8m3、燃エンウッドが18.5m3。産地については図中に示している(資料:竹中工務店)
[画像のクリックで拡大表示]
住戸内の完成イメージ。住戸内に燃エンウッドの柱が見えるのは、2〜10階のフロア当たり4住戸のうち2住戸に限られる(資料:竹中工務店)
[画像のクリックで拡大表示]