日経BP総研社会インフララボが主催する「CLTを含む中大規模木造建築物の設計・施工者育成推進のための提案」検討委員会は2018年9月11日、仙台市内に建設中の直交集成材(CLT)を使用した10階建ての賃貸マンションの建設現場を取材した。木造と鉄骨造の混合構造となる。

 泉パークタウンは仙台市の北側に位置する丘陵地帯にある。三菱地所が手掛ける総開発面積1070haの郊外住宅地開発だ。1969年に事業着手し、高森地区は74年に入居を開始した。97年に「緑の都市賞」建設大臣賞、98年に都市景観100選を受賞するなど、緑豊かな環境が評価されている。2018年時点で、約1万世帯、人口約2万6000人が暮らす。

 「泉区高森2丁目プロジェクト」(仮称)は、泉パークタウン内のアウトレットモールにほど近い三菱地所所有の土地に建設している。10階建て、総戸数39戸の賃貸マンションだ。18年3月に着工し、19年2月の完成を予定している。

 「本プロジェクトは、社内における新事業提案制度に基づいて、若手4人のメンバーで提案を行い実施に結びつけたものだ」と三菱地所住宅業務企画部CLTユニット主事の海老澤渉氏は説明する。この背景には、職人不足による工事費の高騰や工期の長期化などがあり、今後さらに状況が厳しくなると想定されていることから、「近年、関心が高まっているCLTなどの木質部材に着目した」(海老澤氏)。

2018年9月11日の現場の様子。着工から約半年、CLT床や燃エンウッド柱などを含む躯体工事がほぼ終わっている(写真:村島 正彦)
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