パリ出張から戻って約2カ月。ようやく30件目のリポートにたどり着いた。今回は、初回(パリ・ポンピドーで安藤忠雄展が本日開幕、展示風景をいち早く!)でリポートした安藤忠雄展の目玉、「ブース・デ・コマース」だ。

ポンピドー・センターの安藤忠雄展(2018年10月10日~12月31日)で展示されているブース・デ・コマースの巨大木製模型(写真:日経アーキテクチュア)
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ブース・デ・コマースについて、フランスの報道陣に説明する安藤氏(写真:日経アーキテクチュア)
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 このプロジェクト、現地に行ってみて分かったのが、東京で言えば明治神宮外苑の絵画館を、外国人が改修するような注目案件だということ。イラストマップの真ん中あたりを見てほしい。

筆者直筆のパリ市内イラストマップ(イラスト:宮沢 洋)
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ブース・デ・コマースがあるのはパリ市のど真ん中(イラスト:宮沢 洋)
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30.ブース・デ・コマース(安藤忠雄、2019年)

 ブース・デ・コマースはルーブル美術館とポンピドー・センターの中間あたり、ネルソン・マンデラ公園の西端に立つ。18世紀ごろから段階的につくられた円形平面の建物で、中央のドーム屋根と一段低いリング状屋根による象徴的な形状を持つ。1889年から商品取引所として使われてきた。

ネルソン・マンデラ公園の東側からブース・デ・コマースを見る(左奥)。仮囲いですっぽり覆われているため、市民もかなり気になっているようだ。右に見えるのは、パリで最も美しい外装の教会ともいわれるサン・トゥスタッシュ教会(写真:日経アーキテクチュア)
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 これを美術館へと改修し、ピノー財団が所蔵する現代美術品を展示する。同財団を率いるフランソワ・ピノー氏が設計者に指名したのが安藤氏だった。2017年夏に着工し、建設中だ。

仮囲いですっぽりと覆われたブース・デ・コマース(写真:日経アーキテクチュア)
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 安藤氏はポンピドー・センターでの展覧会が開幕する前日、10月9日の午後に、一部のメディアを招いて、その建設現場内を案内した。

ブース・デ・コマース中央の吹き抜け内の現況。写真手前に見える鉄筋の位置に、コンクリートの円筒を立ち上げる。改修設計は安藤忠雄建築研究所のほかに、フランスの設計事務所Niney & Marca Architectesなどが協働。施工は、仏大手のブイグ・コンストラクション(写真:日経アーキテクチュア)
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報道陣に現場の状況を説明する安藤氏(右)(写真:日経アーキテクチュア)
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