日仏友好160周年を機にパリ市内の近現代建築30件を巡るこの連載もラストスパートに入る。ちなみに、これまではパリ市の中心部に近い24件を紹介してきた。(記事一覧はこちら

筆者直筆のパリ市内イラストマップ(イラスト:宮沢 洋)
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 今回はパリ市の北西側から北側、北東側へと名建築を訪ねる。この辺りだ。

今回リポートするのはこの辺り(イラスト:宮沢 洋)
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25.フォンダシオン・ルイ・ヴィトン(フランク・ゲーリー、2014年)

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン。東側からの遠景(写真:日経アーキテクチュア)
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 スタートは「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン」にしよう。これからパリに行く人に、「最近の話題作を1つだけ見るとしたら、どこに行くべきか?」と尋ねられたら、迷いなくここを薦める。フランク・ゲーリー氏の設計により、2014年にブローニュの森の北側に完成した美術館だ。

前面道路を歩いて近づくと、刻々と形が変わっていく(写真:日経アーキテクチュア)
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西側壁面(写真:日経アーキテクチュア)
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 このデザイン、もはや説明する必要もないかもしれない。日本ではザハ・ハディド氏(1950年~2016年)が流線形の3次元デザインで有名になったが、全体に漂う「軽やかさ」では巨匠、ゲーリー氏(1929年生まれ、来年は90歳!)の方が1枚上手だ。見える部分の構造体に集成材を多用していることもあって、本当にそれぞれの曲面がふわりと宙に浮いているように見える。

西側の側面を見下ろす。何がどうなっているのか分からない…(写真:日経アーキテクチュア)
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湾曲集成材が軽やかさを強調する(写真:日経アーキテクチュア)
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施設への入り口(写真:日経アーキテクチュア)
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 施設内のインパクトもすごいが、見に行く楽しみを奪ってしまいそうなので、写真は外観だけにしておく。参考まで、平面はこんなことになっている。

館内の案内板(写真:日経アーキテクチュア)

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