[事故の概要]
秋田県大館市の雪沢大橋で2011年6月、PC(プレストレスト・コンクリート)ケーブルが破断した。ケーブルを保護する防食層の損傷箇所付近から水分が浸入し、PC鋼より線が腐食したことが原因だった。問題の防食層には、ケーブル架設完了前から既にあったとみられる裂傷や穴が見つかった。管理する秋田県は、事故が県内に2例しかないエクストラドーズド橋で発生したことから、国土交通省国土技術政策総合研究所と土木研究所に協力を求めて破断の原因を調査した。

[現場概要]
■名称=主要地方道大館十和田湖線雪沢大橋上部工事 ■施工場所=秋田県大館市雪沢地内 ■発注者=秋田県 ■施工者=銭高組・ピー・エス(現・ピーエス三菱)JV ■工期=1998年12月~2000年12月 ■工費=11億1900万円

破断したケーブルの桁側定着部上部のポリエチレンソケットを外したところ、内部の鋼管にさびが付着していた (写真:秋田県)
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主塔右側の上から4番目のケーブルが破断した。通行人が発見して大館市役所に通報した(写真:秋田県)
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 PCケーブルが破断したのは、秋田県大館市の長木川に架かる雪沢大橋だ。銭高組とピー・エス(現・ピーエス三菱)のJVが施工した。

 2000年12月に完成したこの橋は、3径間連続エクストラドーズドPC箱桁橋。中央の2基の主塔と桁を合計32本のPCケーブルでつないでいる。破断したのは片側の上から4番目のケーブルだ。11年6月6日に、橋を渡っていた人が発見して大館市役所に通報。市から連絡を受けた管理者の秋田県が現場を確認して、その日のうちに通行止めにした。

 県は、破断を確認した翌日に県の技術アドバイザーや施工者とともに現地を調査した。県内に2例しかない橋梁形式だったことから、国土交通省国土技術政策総合研究所と土木研究所に協力を求め、11年12月に破断原因の調査結果を公表した。

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