[ミスの概要]
京都府長岡京市が発注した雨水貯留施設の設置工事で2012年4月、掘削を開始して間もなく、想定よりも浅い地盤から地下水が湧き出して工事が中断。設計時に地下水位の想定を誤っていた。市は設計変更による工事継続も検討したが、工費の大幅上昇が避けられず中止となった。

[現場概要]
■名称=風呂川排水区公共下水道事業測量設計委託 ■発注者=長岡京市 ■設計者=極東技工コンサルタント(大阪府吹田市) ■設計期間=2009年7月~10年3月 ■設計費=1398万6000円

地下水がたまった掘削箇所の様子(写真:長岡京市)
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地下水位が当初の想定を大幅に上回り、2012年4月から始めた雨水貯留施設の設置工事は継続不可能となった(写真:長岡京市)
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 京都府長岡京市が進めていた雨水貯留施設の設置工事で2012年4月、掘削中に地下水が湧出して工事が中断。市は設計変更などによる工事の継続を検討したが、費用の大幅増や隣接する鉄道への影響を考慮し、同年10月までに中止を決めた。

 この工事は、豪雨時の河川増水による局地的な浸水被害を解消するため、約1700m3の水を一時的に貯留するプラスチック製の貯留槽を市内の公園地下に埋設する内容だ。

 12年4月に着工し、地表から深さ約3.5mまで掘削したところで地下水が湧出。その水位は徐々に上昇し、出水の翌日には深さ1.8mまで水がたまった。

長岡京市風呂川排水区雨水貯留施設設置工事の平面図。図中のVUはビニール製パイプを示す(資料:長岡京市)
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左は地下にプラスチック製の雨水貯留槽を整備するはずだった長岡京市内の野添公園。現場の西側をかすめるように阪急電鉄京都線が走る。12年11月撮影(写真:奥野 慶四郎)
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