[トラブルの概要]
沖縄県が発注した河川の拡幅工事で、一部の箇所を土留めなしで施工。地盤が緩んだところに重機や工事車両の荷重がかかり、周辺で地盤沈下が発生した。騒音や振動の対策も甘く、周辺住民への説明や補償を求められる事態に発展した。

[現場概要]
■名称=安謝川河川改修工事(H24-3)、同(H24-4) ■施工場所=那覇市首里末吉町地内 ■発注者=沖縄県土木建築部南部土木事務所 ■施工者=武山建設(H24-3)、石嶺組(H24-4) ■工期(当初)=2012年7月~11月(H24-3)、12年8月~11月(H24-4) ■工費(当初)=3055万5000円(H24-3)、4228万8750円(H24-4)

工事区間内に生じた変状の様子。道路には最大10cmの沈下(左)、舗装と側溝との境目などには最大3cmの隙間がそれぞれ生じた(右)(写真:沖縄県)
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変状が発生した当時の施工状況。道路だけでなく、民家の敷地内にもひび割れが発生したほか、騒音や振動が大きいと住民から苦情が相次いだ(写真:沖縄県)
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 沖縄県那覇市や浦添市の市街地を流れる安謝川(あじゃがわ)。この川の拡幅工事の現場周辺で2012年、工事の影響とみられる地盤沈下やひび割れなど、さまざまな変状が生じた。

 施工していたのは、沖縄県が発注した「安謝川河川改修工事(H24-3)」と「同(H24-4)」の2工事。前者は武山建設(同県南風原町)が当初工期12年7月~11月で、後者は石嶺組(同県南城市)が同じく12年8月~11月の予定でそれぞれ受注した。

 これらの2工事は、県が70年代初めから行ってきた安謝川の整備事業の一環。隣り合う工区でほぼ同時期に施工していた。河川を4~5mほど拡幅して、巨石積みの護岸を築く。

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