基礎断熱の床下にあるコンクリートと土台は、完成当初は乾き切っていない。湿気を出してカビを招くリスクがある。大引きの上に床下地合板をじかに張る根太レス工法は、乾きにくい構造でより危険だ。

 高断熱高気密住宅のカビ対策に詳しい住まい環境プランニング(盛岡市)は、次のような工夫でこの問題に対処している。

 まずは、工事中にコンクリートと土台の乾燥を促すために、2階の根太レス合板を1階よりも先に設置する。1階の根太レス合板を施工する際も、床下を完全に塞がず、四隅にスリットを設けた仮施工とする〔写真1〕。さらに、湿度の高い梅雨や夏などは床下で除湿器や送風機を運転する。

〔写真1〕1階の根太レス合板はスリットで換気
住まい環境プランニングは1階の床下の乾燥を工事中から促すため、根太レス合板で完全に床下を塞がず、四隅にスリットを設ける。フローリングを張る段階で、スリットを設けた部分に合板を本施工する(写真:住まい環境プランニング)
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 入居後もしばらくの間は、床下の換気を続ける。床下へ配管した排気グリルから、床下の湿った空気を排気する方法だ。

 このほか、基礎が完成してから壁の透湿防水シートの施工を終えるまで、ブルーシートで覆った状態を保つことも特徴的だ〔写真2〕。工事中に突然雨が降っても、躯体と断熱材をぬらさない。「高断熱高気密住宅は躯体をぬらしてしまうと乾燥がとにかく大変だ。ブルーシートは断固として外さない。昼でも投光器をつけて作業する」と同社の古川繁宏代表は話す。

〔写真2〕ブルーシートで養生しながら作業する
住まい環境プランニングは基礎が完成してから壁の透湿防水シートの施工を終えるまで、養生をしたまま工事を続ける(写真:住まい環境プランニング)
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