埼玉県内の木造戸建て住宅に住む40歳代の男性は、基礎断熱の床下地合板に生えたカビが原因で、夏型過敏性肺炎と診断された。入居から6年目のことだ〔写真1〕。

〔写真1〕床の下地合板に大量のカビ
夏型過敏性肺炎を発症する原因となった床下地合板。カビが活発に増殖してまだら模様に変色し、強烈なカビ臭が発生していた。トリコスポロンなどが生息している(写真:プレモ)
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第1種換気設備のダクトを敷設していた基礎断熱の床下(写真:プレモ)
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 夏型過敏性肺炎とは発熱やせき、呼吸困難などを伴う、夏に多く発症する肺炎だ。高温多湿な環境に広く生息するトリコスポロンというカビがアレルゲンとなる。男性の症状は重く、入退院を半年間繰り返した。

 男性が床下のカビに気づいたのは、体調が悪くなったうえに、換気ガラリからカビ臭さを感じたためだ。男性は家ではいつも、床下につながる換気ガラリの近くに置かれた椅子に座っていた。そのため、ガラリから部屋に入ってきた床下のカビを吸い込んだと思われる〔図1〕。

〔図1〕24時間換気が床下にカビを送る
床下にカビが発生した仕組み。2階の天井裏に設置していた第1種換気設備のフィルターがほこりだらけになっていて、床下に汚れた空気を送り込んでいたと思われる。カビは床下で増殖。床ガラリから居室に拡散していた(資料:取材を基に日経ホームビルダーが作成)
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