カビ臭さをきっかけに、完成から5年半の間に外壁を2度も施工し直した住宅がある。もちろん、費用は施工した住宅会社のA社持ちだ。2017年12月に実施した2度目の改修は、外壁をモルタルの通気工法からサイディングに変える大掛かりな内容になった〔写真1〕。

〔写真1〕モルタルからサイディングに交換
1度目の改修後
南面以外は軒の出がない住宅で、北面には横長窓を設置している。当初はモルタルのじか張りだったが、1度目の改修でモルタルの通気工法に変えた。
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2度目の改修後
2度目の改修では、通気工法のサイディングに改めた。
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 最初に建て主がカビ臭を訴えたのは、引き渡しから約10カ月後の時点だ。結露と雨漏りに詳しい東洋大学の土屋喬雄名誉教授と屋根・外装工事会社エバーの江原正也社長、結露と雨漏り調査を手掛ける神清の神谷昭範常務の3人が、住宅を建てたA社に原因調査の協力を頼まれた。

 3人の専門家チームは住宅に軒がないうえに、横長の窓がある点に注目。雨水が当たりやすくなっているじか張りのモルタル外壁で防水施工を誤ったために、雨水が合板まで浸透し、カビが生じたと結論付けた。

 A社は内外装材を全て撤去したうえで、モルタルがぬれても乾きやすいように、直張りから通気工法に変更する最初の改修を実施した。

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