スウェーデン・ボルボ(Volvo)が2019年4月17日に日本で発売した中型ステーションワゴン「V60」の派生車は、ボディー骨格に高張力鋼板のホットスタンプ材を多用して衝突安全に対応した(図1)。

図1  中型ステーションワゴンの派生車「V60クロスカントリー」
(撮影:日経Automotive)
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 今回の派生車「V60クロスカントリー(V60 Cross Country)」はベース車両のV60と同様に、ボルボの中大型車向けプラットフォーム「SPA(Scalable Product Architecture)」を適用した車両。高張力鋼板の使い方はSPAの設計に基づくため基本的にV60と同じだが、その使用比率はSPAを適用する同社の中型SUV(多目的スポーツ車)に迫る。

 具体的には、特に高い強度が求められるセンターピラーやフロントピラー、サイドシル、ルーフレールの他、前部バルクヘッド(エンジン室と乗員室の隔壁)下部などに、引っ張り強さが800MPa以上の高張力鋼板(ホットスタンプ材)を使った。

 ボディー骨格全体に対するホットスタンプ材の使用比率(質量比)は29%である。これらの部位にホットスタンプ材を使うことで、前面衝突や側面衝突、後方衝突による乗員室の変形を防ぐ(図2)。

図2 派生車のボディー骨格
ボルボ・カー・ジャパンの資料を基に日経Automotiveが作成。
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