システムの仕事をしている人材の年収――。ITシステムを巡る実態を独自に調査したのが2014年。本記事は、日経コンピュータ2014年10月16日号の特集「情報システムのリアル」の内容を抜粋したもの。皆さんの年収は4年前よりも上がりましたか?

※社名や製品・サービス名、人物の肩書、コメントなどは2014年執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

ITの仕事、平均年収は720万4000円

 ユーザー企業とITベンダーに、「あなたの昨年度の税込年収はどれくらいだったか」と聞いた。その結果、全体の平均が720万4000円(平均45.7歳)だった。

「あなたの昨年度の税込年収はどれぐらいでしたか」に対する回答
40・50代は「600万~800万円未満」が最多
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 ユーザー企業のシステム部門/システム子会社の回答者は719万円(平均46.6歳)、ITベンダー/IT・経営コンサルティングの回答者は723万円(平均44.7歳)。両者の年収に大きな差は見られない。

 国税局の民間給与実態統計調査によると、民間企業に勤務する所得者の年間平均給与は413万6000円(2013年)。回答したIT関係者の年収は、他業界に比べて高い水準にある。

 年齢が上がるにつれて給与は上がる傾向にあり、ピークを迎えるのは50代である。50代の平均年収は866万5000円だった。50代で最も多いのは、「600万~800万円未満」(29.3%)。「1000万~1500万円未満」は21.9%、「1500万~2000万円未満」が3.0%である。4人に1人は1000万円プレイヤーだ。

 若手はどうか。回答者数は101人で比較的少なかったが、29歳以下に目を向けると、平均年収は424万8000円。50代とは400万円以上の差がある。29歳以下では、「600万~800万円未満」(49.5%)と「400万円未満」(44.5%)が同じくらいの割合だ。「1000万円以上」はゼロである。

 働き盛りの30代の平均年収は597万6000円。29歳以下よりも150万円以上多い。30代で最も回答比率の多いのは「400万~600万円未満」で約半数を占める。40代の平均年収は719万7000円である。この層では「600万~800万円未満」が3割以上を占め、最も回答比率が高かった。

 役職別の結果はどうか。「経営者・役員」の平均年収は876万円、「部長」は983万円、「課長」は816万円、「係長・主任」は665万円である。ただしITベンダーの経営者・役員の平均年収は800万円強で平均値よりも低い。ITベンダーの経営者・役員だけを見ると、「400万円未満」が2割強だった。経営状況の苦しい中小ITベンダーが少なくないことを示す。