ITベンダー、6割がオフショア未経験

「あなたは、オフショア開発の経験がありますか」に対する回答
オフショア開発に「参加」は2割強
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 日本と新興国の労働賃金格差を利用して、システム開発コストを抑えるオフショア開発。開発委託先としては、中国やインド、ベトナムのIT企業が代表的である。

 実際に日本のシステム開発現場にオフショア開発はどれくらい根付いているのか。ITベンダーを対象に、「オフショア開発の経験がありますか」と聞いた。

 「経験はない」との回答は、6割以上を占めた。一方、経験者の内訳を見ると、「経験があるが、オフショア先と直接やり取りはしていない」が16%、「経験があり、プロジェクトマネジャーとして参加した」が13%、「経験があり、ブリッジSEとして参加した」は9%である。オフショア開発の経験者は、一部の会社・組織に集中しているのかもしれない。

 会社の規模が大きくなると、オフショア開発の「経験がある」との割合が増える。従業員5000人以上の大手ITベンダーだけで見た場合、「経験がある」が46%である。

 オフショア開発は、相手国の労働賃金が上昇するとコストメリットが次第に薄れ、新たな開発委託先となる国・企業を探さなければならない。言語の問題から、コミュニケーションギャップを埋められず、プロジェクトが失敗したという例も後を絶たない。「ニアショア開発の方が賢明」との指摘もある。