工事現場と周囲を仕切って近隣の安全を確保する仮囲い。実は、工事の音が外に漏れないようにする役割も果たしている。

 ただし、現場の周辺に民家が多い場合や、騒音が問題になりそうな作業がある場合は、普通の仮囲いでは心もとない。防音シートでかさ上げする手もあるが、手間がかかる上、騒音の低減効果はそれほど大きくない。現場によっては、太陽や街灯の光を遮ったり、周囲に圧迫感を与えたりして、住民との新たなトラブルに発展する可能性もある。

 こうした課題に対し、仮囲いの上部に小型装置を取り付けるだけで工事現場から出る音を抑えようと考えたのが、三井住友建設だ。複数の共鳴管を組み合わせたハーモニカのような装置「レゾクラウンサイレンサー」を開発した。

レゾクラウンサイレンサーを現場の仮囲いに取り付けた様子(写真:三井住友建設)
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レゾクラウンサイレンサー。ハーモニカのような形をしている(写真:三井住友建設)
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 群馬県内の造成工事現場で仮囲い全周に装置を設置したところ、現場の外に出る音を約3~5デシベル小さくできた。仮囲いを約1~1.5mかさ上げするのと同等の効果を得られるという。

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