グリーンインフラの普及・拡大に向け、建設会社も技術開発に熱を入れる。東急建設は2018年6月、相模原市にある技術研究所にグリーンインフラの実証施設を設置した。水の循環機能や植物の生育状況、鳥の飛来状況など、収集した様々なデータを基に施設の改良を加え、民間企業へ魅力のあるグリーンインフラ施設を提案する狙いだ。

東急建設の技術研究所にグリーンインフラ実証施設を設置した。面積は約120m2。写真中央を流れる水は雨水を循環させている(写真:東急建設)
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 首都圏での工事実績が多い東急建設。住宅開発では、都市型の豪雨を調節するノウハウを蓄積してきた。今回は、これまで培ってきた雨水貯留技術による流出抑制と合わせて、循環させた貯留水を利用したビオトープの環境保全の効果を検証できる施設を造った。

 「雨水を『ためる』『使う』『自然に還(かえ)す』がコンセプト。さらに、雨水をうまく使って生物が生息できる水辺を創出しようとしている」。東急建設土木事業本部技術統括部環境保全グループの柴野一則氏はこう話す。

 具体的には、駐車場の舗装の一部を集水域として、そこに降った雨を雨水貯留槽に「ためる」。次に太陽光発電でポンプを動かして揚水し、ビオトープを創出するための水辺として「使う」。最後の「自然に還す」では、敷地内に砕石を敷いたり地中に中空のプラスチック層を設けたりして、自然な水の循環を促す。

グリーンインフラ実証施設のイメージ(資料:東急建設)
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