国土交通省は10月2日、北海道地震による土砂崩れで発生した高さ50mの天然ダムの対策に着手すると発表した。震度7を記録した厚真町では、日高幌内川に巨大な土塊が流れ込み、河道を700mにわたって閉塞している。水位計やカメラによる観測で二次災害リスクを見極めるとともに、水路を設けるなどの対策方法を検討する。

北海道厚真川で発生した河道閉塞の様子(資料:国土交通省)
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 天然ダムは、日高幌内川沿いの山の斜面が幅500m、長さ1000mにわたって崩れたことで発生した。崩壊の規模は、厚真町内で多発した土砂崩れの中でも最大だ。崩壊面には風化した岩盤が確認できるので、深層から崩れたとみられる。日高幌内川を管理するのは北海道だが、天然ダムの規模が巨大なため、国直轄で対処することにした。

 国交省北海道開発局は、河川を閉塞した土塊を挟んで上流側と下流側にそれぞれ水位計とビデオカメラを設置。水位変化などをモニタリングしている。台風24号などによる降雨の後でも、上流側にたまった水の高さは土塊の上端より40mほど低く、現時点で越水のリスクは小さい。

 今後、水位の計測を継続するほか、崩壊した土砂の地質を調査する。堆積土の性状を把握したうえで、対策方法を決める。土量が膨大なため、部分的に掘削して水を下流へ排出する水路を設ける対策が有力だ。

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