土木学会は9月21日、北海道地震の調査速報会を開催し、インフラの被害状況などを報告した。橋については支承の破損や段差を多数確認。北海道の集計によると、インフラ全体の被害額は1000億円を超える見通しだ。今後、北海道地震は激甚災害に指定される見込みで、国の財政支援によって早期復旧を目指す。

9月21日に開かれた土木学会の北海道地震胆振東部地震の被害調査速報会(写真:日経コンストラクション)
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 速報会では道路や橋のほか、水道やガスなどのインフラ被害が報告された。橋の被害については北見工業大学の宮森保紀准教授らが調査結果を発表。震源地に近い厚真(あづま)川に架かる橋に多数の被害を確認した。宮森准教授らが調査した15橋のうち、路面に段差が生じていたのは9橋。厚真新橋では鋼桁とプレストレスト・コンクリート桁との間が橋軸直角方向にずれたほか、PC桁と橋台背面の土工部との間に最大12cmの目違いが発生した。

厚真新橋の路面。奥のPC桁と橋台背面の土工部に約12cmの段差が生じた(資料:北見工業大学・宮森保紀准教授)
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 また、いくつかの橋梁では支承にも損傷が見られた。例えば厚真大橋では支承のサイドブロックが脱落し、ゴム部分に10cm程度の変位が残っていた。欄干が立つ橋の地覆コンクリートの端部が、土工側の地覆に押し込まれるようにして剥落した橋もあった。

厚真大橋の支承の損傷。構造部材の損傷は、宮森准教授らが調査した15橋中の7橋で見つかった(資料:北見工業大学・宮森保紀准教授)
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