リユース(中古)市場が盛り上がりを見せている。総務省が2018年4月に発表した「平成29年度電子商取引に関する市場調査」によると、顕在化しているリユース市場は2兆1000億円にも上るようだ。より環境にやさしく、より無駄を少なくしようとする価値観の高まりと、フリマアプリなどインフラ環境の整備により、リユース市場はさらなる成長を遂げるだろう。
 需要の拡大に伴って、さまざまな商品がリユース市場に流れ込んでくるようになった。その動向を見ると、例えば、ある商品やカテゴリーが実際に消費者に受け入れられたかどうかが分かる。つぶさに分析すれば、一般の(新品)市場からは見えてこない、より深い消費動向が浮かび上がってくる。
 本連載では、ネット型リユース業大手のマーケットエンタープライズのリユースエバンジェリストである高野氏が、自社の膨大な取引データをもとに、モノが売れない時代の消費の深層をひもとく。

高野 浩志(たかの・ひろし)
マーケットエンタープライズ リユースエバンジェリスト
高野 浩志(たかの・ひろし) 1975年生まれ。大手家電量販店で12年間ゲームやフィギュアといったホビー製品のバイヤーを務めた後、ネット型リユース業最大手のマーケットエンタープライズに入社。同社 東京リユースセンター長を経て買取の製品情報を一手に集約管理するプロダクトセンター長に着任。現在はリユースの理解促進・啓蒙を行うリユースエバンジェリストも兼任する。リユース業ならではの、あまたある製品群から"価値ある製品”を評価する。家電製品には特に精通する。「めざましテレビ」「あさチャン!」「Nスタ」などテレビ番組の出演も多数。