一部のデスクトップパソコンも無線LANアダプターを搭載している。無線LANアダプターを搭載していない機種なら、前述のUSBタイプの無線LANアダプターを用意すればよい。

 製品数はそれほど多くないが、デスクトップパソコンで使用可能なPCI Expressの拡張ボードタイプの無線LANアダプターも出ている。IEEE 802.11acの3ないし4ストリームに対応し、スペック上の最大通信速度は1Gビット/秒の有線LANを上回る製品もある。なおこの製品の取り付けにはPCI Expressの拡張スロットが必要。拡張スロットの有無や形状に注意しよう。

デスクトップパソコン用の無線LAN拡張ボードもある。写真の「PCE-AC88」は4ストリームに対応。無線LANチップメーカー独自のNitroQAMという高速化技術を使い、最大2167Mビット/秒の通信が可能だ
(出所:ASUS JAPAN)
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電波状況が悪いと接続速度は自動的に下がる

 無線LANルーターとパソコン双方の無線LAN機能が十分なスペックである場合は、適切な使い方ができているかをチェックしてみよう。

 無線LANは電波状態が良い場所で使うのが鉄則。パッケージやカタログに書いてある最大通信速度は、規格値や理論値などと呼ばれることもあるが電波状態が最もよい状態の無線LANとしての接続速度である。実際の速度は、電波状況によって自動的に上下する。

 ちなみに、Webやメールといったアプリケーションを使う際の通信速度は、無線LANとしての通信速度よりも必ず遅いものとなる。アプリケーションがやり取りするためのデータと一緒に、通信を制御するための情報(ヘッダーという)を送らなくてはならないためだ。

 今どのくらいの速度で接続できているかは、「リンク速度」などと呼ばれる数値を見ると分かる。Windows 10の場合、「コントロール パネル」から「ネットワークとインターネット」を開き、「ネットワークと共有センター」をクリックする。それによって表示された画面の「アクティブなネットワークの表示」の下にある「接続」の横にあるネットワーク名を開き、「速度」に表示されている数値を確認する。これがリンク速度だ。

 無線LANルーターから離れた場所でリンク速度をチェックすると、規格値よりもかなり低い速度になっていることがよくある。その場合は、より無線LANルーターに近い場所で接続するようにしよう。

現在の接続速度はパソコンの「ネットワークとインターネット」で確認できる
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