茨城県に住むB夫婦は、3年前に念願のマイホームを手に入れた。知り合いの設計事務所に設計を依頼し、施工は地元の住宅会社に発注した。

 しかし、今でも施工した住宅会社に不信感を抱いている。「現場監督はきちんと設計図面を見ていなかったようだ。図面通りに施工しない部分があまりに多かった」と夫のB氏は振り返る〔図1〕。

〔図1〕壁の形状が設計図面と違う
(イラスト:勝田 登司夫)
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 完成間近の段階でB氏が気づいたのは、1階居間の内装の間違いだ。設計図面では、天井から窓サッシ上端までの内壁面が、5cmほど室内側に出っ張る形になるはずだった。しかし、実際の内壁面は真っ平らに施工されていた〔写真1〕。

〔写真1〕壁に段差が付くはずが実際は平らに
設計図面では天井から窓サッシの上端まで、壁面が室内側に5cmほど出っ張る形になるはずだった。しかし、実際は平らに施工した(写真:日経ホームビルダー)
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図面通りに施工したトイレの壁(写真:日経ホームビルダー)
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 現場監督に指摘すると「補修するには天井も窓枠も全てやり直さないといけない。それでは竣工日に間に合わなくなる」と返答した。

 B氏は「それなら今のままでいい」と譲歩した。もともと壁面に段差を設けるのは設計者のこだわりで、建て主に特段の思い入れはない。それよりも工期が遅れる方が困る。

 ただ、この一件で現場監督を信頼できなくなった。「私が気づく間違いを、なぜプロが見逃すのか。ちゃんと図面を見ているのか」(B氏)

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