透湿防水シートを押さえるように胴縁を留め付けたくぎ穴から水分が浸入して、柱が激しく腐朽。耐力に大きな影響を与えるほどの劣化が生じた可能性が高い――。住宅検査を担当する検査員A氏から、こんな住宅Bの事例を紹介された。当初は「本当にそんなことが起こるのだろうか」と筆者は思っていた。だが、黒ずんだ柱や梁を目の当たりにして衝撃を受けた。

 柱や梁は激しく黒ずみ劣化。集成材だったためか、接着面が剥がれるように割れが生じていた〔写真1〕。金物を留め付けたビスは茶色くさびついている状態だ。透湿防水シートには柱に沿って木のアクがべったりと付着していた。

〔写真1〕柱も梁も激しく腐朽
雨漏りが発生したと思われる窓台下部の柱と梁は、激しく劣化していた。木部は割れ、金属製のビスはさびていた(写真:日経ホームビルダー)
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 住宅Bで一体何が起こっていたのか。建築を担当した住宅会社が「今後のより良い家づくりに役立つのであれば」と、現場の取材に協力してくれた。解体が始まった直後のタイミングで現場を訪れ、写真を撮影できたので、その様子を紹介する。

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