今回、車両・自動運転向けのLiDAR(Light Detection and Ranging)技術についての特許情報を分析した。自動運転技術の中核センサー、次世代車両の「目」と言われ、注目を集める技術の1つがLiDARである。LiDARとは、対象物にレーザー光を照射して対象物までの距離を測定する手法である。

 自動運転の実用化が注目されるのに伴い、近年注目度が高まるLiDAR技術は、古くは気象研究や航空レーザー測量、また、アポロ15号の「月レーザー測距実験」に使われるなど、長い歴史がある。特許調査においては、単に「LiDAR技術」を対象にすると、測量関連技術が多く抽出されるため、今回は車両・自動運転向けの自動車関連用途に絞った。

 自動車関連の特許出願の推移を確認すると、1990年代後半から年間300件(300ファミリー)程度の出願が続き、従来から車両技術への応用が模索され続けてきたことが分かる(図1)。ここ数年は、自動運転への応用が注目されるのに伴って出願件数も急増している。

図1 自動車関連用途のLiDARの特許出願動向ファミリー
内容がほぼ同一で出願国・地域などが異なる特許群である「ファミリー」を単位として、車両・自動運転向けの特許の出願動向をまとめた。(図:著者)
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