前回の記事で取り上げた新名神高速道路の建設現場以外でも、作業員などの墜落事故は相次いでいる。報道で注目を集めた事故の1つが、2017年8月に東京都内のビルの建設現場で3人が死亡した重大災害だ。

事故が起こったのは東京駅の目と鼻の先のビル。事故後も工事は進む。17年10月撮影(写真:日経コンストラクション)
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 事故は屋内で発生した。エレベーターを設置するためにフロアに約3m×3mの開口部があり、そこを塞いでいた鉄板の上に、作業員1人が室内用の高所作業車で乗り上げた。鉄板の許容荷重を超過したとみられ、付近にいた2人を巻き込んで35m下まで墜落した。

3人が死亡した墜落事故の状況。取材を基に日経コンストラクションが作成
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 東京労働局中央労働基準監督署は、鉄板の耐荷重の表示や車両の通行止め措置といった安全対策の有無について明らかにしていない。労働安全衛生規則では、高所作業車の使用に当たって現場の状況などに基づいた作業計画を定めることを求めている。作業車の運用が計画通りだったのか否かも現時点では不明だ。

 施工者である大成建設は、事故の原因や再発防止策などについて、「捜査中のため回答は差し控える」としている。

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