日経アーキテクチュアは、日経BP総研社会インフラ ラボ、日経ホームビルダーとともに「建築サミット2018」と題するシンポジウムを6月29日に開催した。基調講演は建築家の内藤廣氏。建築を動かす社会は今、どんな状況にあり、どう変わっていくのか──。内藤氏がこれからの建材・設備について考えていることを語った。

内藤廣建築設計事務所代表 内藤 廣氏(写真:都築 雅人)
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明日の利益だけを追う時代は終わった

 日本という国は、「外力」が働くことで何かが変わる傾向がある。例えば、明治維新では西洋文化が、第二次世界大戦後はアメリカ文化が入って社会が大きく変わった。

 日本の社会というのは、平時に変化をもたらそうとするとものすごいエネルギーが必要で、なかなか変えることができない。ところが、外力が働くと、それに対応して変わっていく〔図1〕。法制度が整備されたり、新しい製品が開発されたりする。しかも、その精度を徐々に高め、細密化して、非常に完成度の高いものをつくり上げる。その過程では、川上から川下まで、みんなが一体になって努力する。

〔図1〕日本は「外力」に対応していく国
日本の社会は、常に「外力」に「対応」することで大きな変化を遂げてきた。そう考える内藤氏が、その関係を図化したもの。最近、愛用しているMetaMoji(メタモジ)でタブレット端末に描いた(資料:内藤廣建築設計事務所)
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