中国や東南アジアなどの海外メーカーから部品を購入したり、試作や量産を委託したりする業務の機会が、日本の設計者にも増えてきています。同時に、現地との意思疎通がうまくいかず、不良品が発生するといったトラブルに遭遇するケースも増えているのではないでしょうか。

 著者はソニーで30年近くメカ設計の経験があり、駐在を含む7年間にわたって中国に関わり、設計や商品化に関わる仕事を続けてきました。そんな著者の目から見ると、そうしたトラブルの原因の多くが「日本人設計者の理解不足にある」ように思えるようです。本コラムでは、これまでは日本の優秀な町工場と一緒に「あうんの呼吸」で仕事をしてきた日本の設計者が、中国や他の国々で一目置かれる設計者になるための秘訣を伝えます。

小田 淳
ロジ代表
小田 淳 おだ・あつし:ソニーにおいて2016年までの29年間、プロジェクターやモニターの商品化設計を行う。駐在を含む7年間の中国での商品化経験を生かし、「中国とトラブルのないモノづくりの方法」を日本の設計者に伝えるべく、セミナーやコンサルを行う。中国での不良品の原因は、日本の設計者の「設計力」にある、という視点に立ち、中国メーカーへのアプローチ方法のノウハウを実践的に伝える。