USBの給電仕様とUSB PD

 USBは「バスパワー」といって、インタフェース仕様に電源供給機能を含んでいる。これはもともと、接続する周辺機器を別途電源を使うことなく動作させるためのものである。USB 3.0は4.5W、Type-Cの場合は最大15Wまでの給電が可能だ。

 これとは別に、電源供給に関して拡張仕様も策定されている。それが、USB PD(Power Delivery)と呼ばれるもの。USB PDは最大100Wまで対応しているため、ノートパソコン本体の充電も可能になっている。

 USB PDでの充電に対応したパソコンならば、純正のACアダプター以外でも、USB PD対応のACアダプターやモバイルバッテリーで充電ができるメリットがある。ただし、このUSB PDは拡張仕様であり、全てのType-Cポートで利用できるわけではない。USB PDに対応したType-Cポートのみ利用可能である点に注意したい。

 USB PD対応のACアダプターやモバイルバッテリーを利用する際には、出力仕様を確認しよう。USB PDの規格上の上限は最大100Wまでだが、実際の製品は45Wや30Wまでのものが多い。自分のパソコンが必要とする仕様を下回っていると、うまく充電されない可能性がある。また60W以上の充電を行うためには、Type-Cケーブルも5A(通常のType-Cは3A)に対応した製品を使う必要がある点にも注意したい。

 汎用的な製品を使う場合、粗悪品のリスクも無視はできない。電源というデリケートな部分を扱うだけに、粗悪品に当たった時は最悪本体が故障する恐れがある。USBの規格を決めている「USB-IF(USB Implementers Forum)」という組織では、ACアダプターの認証プログラムを実施している。認証を取得した証である「USB Certified」のロゴが付いた製品ならば、より安心して利用できるだろう。

USBの給電仕様
規格給電(パソコン→周辺機器)充電(周辺機器→パソコン)
USB 2.01.5W
USB 3.x4.5W
USB Type-C Current15W
USB PD最大100W最大100W
ゴッパのUSB PD対応ACアダプター「Energearシリーズ」。シビアな互換性テストをクリアし、USB-IFの認証を取得している。46Wモデルと65Wモデルがある
(出所:ゴッパ)
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エレコムのUSB 3.1 Gen.2対応ケーブル「USB3-CC5P05NBK」。USB 3.1 Gen.2の10Gビット/秒転送に対応するとともに、USB PDで60Wを超える充電時に必要となる5Aの電流に対応している
(出所:エレコム、以下同じ)
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