SIMフリースマートフォン(スマホ)の出荷台数は依然として増えている。調査会社のMM総研によれば、2017年度(2017年4月~2018年3月)のSIMフリースマホの出荷台数は、前年度比11.9%増の315万台。スマホの出荷台数に占めるSIMフリースマホの比率は9.7%で、前年度比0.4ポイント増加した。

 2017年以降、大手キャリアが続々と割安の料金プランを導入し、格安SIMの人気に陰りが見え始めたと指摘されることもあるが、確実に市場に浸透していると言える。

 2018年上半期(1月~6月)、国内市場向けに発売されたSIMフリースマホは22機種(筆者調べ)。この間、IT関連サービスを手掛けるMAYA SYSTEMが、プラスワン・マーケティングからFREETELブランドのスマホ事業を譲り受けたり、アジアで急成長を遂げた中国メーカーOPPOが日本市場に参入したりした。ユーザーにとっては機種選びで迷うことも多いだろう。

 そこで、筆者の独断で上半期に発売されたSIMフリースマホの中から、「買って損なし」と言い切れる5機種をランキング形式で選んだ。今夏、格安SIMへの乗り換えや買い替えを検討している人は、参考にしていただきたい。

5位:アジアトップメーカーの国内向け初製品「R11s」

 日本でのこれからの展開への期待を込めて、OPPOの「R11s」を5位に選んだ。OPPOはスマホの出荷台数シェアで、アジアで1位、世界で4位になった実績を持つメーカーだ。日本市場向けの第1弾として2018年2月に発売された「R11s」は、6.01インチ(2160×1080ドット)の有機ELディスプレーを搭載し、CPUはSnapdragon 660(2.2GHz×4コア + 1.8GHz×4コア)で、RAM(メモリー)は4Gバイトというハイミドルモデルだ。

中国OPPOの国内向け製品第1弾「R11s」
(撮影:村元 正剛、以下同じ)
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 最大の特徴はカメラ。背面には1600万画素+2000万画素のデュアルカメラを搭載する。1600万画素カメラは昼間撮影用で、2000万画素カメラは夜間撮影用として使用する。暗い場所でもキレイなポートレートが撮れることを強みとしている。インカメラは2000万画素で「A.I.ビューティー」モードにより、顔の特徴を捉えて、その人に最適なビューティー効果が加えられる仕組みになっている。筆者もこのスマホを一定期間借りて使っていたのだが、撮影画質は多くの人が満足できる水準。明るくシャープな画質で撮れるので、実際に使うと「OPPOの画質が一番好き」と感じる人もいるのではないかと思う。

昼間に背面カメラで撮った作例、明るくシャープな画質
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 R11sの量販店での実売価格は約6万2000円だが、2018年8月7日現在、Amazon.co.jpでは4万6800円~4万7500円(税込)で販売されており、今後の値下げも期待できる。また、新参入SIMフリー端末メーカーとして注目したい。

4位:価格性能比に優れる「Moto G6」

 コストパフォーマンスを重視する人には、米モトローラ・モビリティ(Motorola Mobility)のスマホがお薦めだ。モトローラ・モビリティ・ジャパンは2018年6月8日に「Moto G6 Plus」(税込4万1907円)、「Moto G6」(同3万1104円)、「Moto E5」(同1万9980円)という3モデルを同時にリリースした。

 最も安価な機種はエントリーモデルのMoto E5だが、CPUがSnapdragon 425(1.4GHz×4コア)で、RAMが2Gバイトなので、長期的に使い続けるにはもの足りないだろう。1万1000円ほど追加するだけで買えるミドルレンジのMoto G6を薦める。この機種を4位として推薦したい。

左からMoto G6 Plus、Moto G6、Moto E5
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 Moto G6は、5.7インチ(2160×1080ドット)のディスプレーを搭載し、CPUはSnapdragon 450(1.8GHz×8コア)で、RAMが3Gバイトというミドルレンジ仕様。ディスプレー下には指紋センサー、背面に1200万画素+500万画素のデュアルカメラを備える。フロントカメラは1600万画素でLEDフラッシュ付きだ。自撮りを楽しみたい人も満足できるだろう。

 曲面ガラスを用いた背面パネルは艶やかな光沢を放ち、“お値段以上”の質感に仕上がっている。DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)や急速充電にも対応。本体を振るだけでカメラを起動できる「Motoエクスペリエンス」など、買ってから便利さを実感できる機能も多い。メインで使うスマホとしてはもちろん、プライベート用や海外渡航時用の2台目としても検討の価値があるだろう。

Moto G6 PlusとMoto G6は同じデザインで、背面パネルはリッチな質感
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