プロジェクトマネジャーを育成できるなら、100万円の教育費は安いのか。それともやはり高すぎか。

 日立ドキュメントソリューションズが開発したプロマネ育成のボードゲーム「プロ・トレZ」。料金はゲーム本体と講習をセットにしたパッケージで、100万円程度を予定している。それだけの価値があるのかをこの目で確かめるため、日経 xTECH編集部に所属する4人が特別に無償で体験させてもらえることになった。

 参加したのは、日経SYSTEMS編集長の森重和春、日経NETWORK編集長の勝村幸博、日経クラウドファースト編集長の中山秀夫、そして筆者(日経 xTECH副編集長の川又英紀)である。

プロ・トレZを体験した4人の編集部員。右から反時計回りに、森重、勝村、川又、中山。奥に立っているのは、ゲームの推進役である日立のファシリテーター
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 与えられたプレータイムは2時間。海外に原子力プラントを建設するための受注から設計、調達、建設までの一連の流れを「プレプロジェクト(Pre)」「エンジニアリング(E)」「調達/製作(P)」「建設(C)」の4つのフェーズに分けて、ゲームで疑似体験する。非常に大きな国家プロジェクトという設定だ。

4人のプレーヤーの立場は対等

 プレーヤーの4人は巨大プロジェクトのなかにある、いくつかの専門分野を統括するプロマネになる。4人に上下関係はなく、対等な立場とする。

 最大の目標は原子力プラントの受注に成功し、無事に建設を完了して顧客に引き渡すことだ。ゲーム中には、どんなプロジェクトでも起こり得る「仕様変更」「手戻り」「スキルのある人材確保」「資金調達」「コミュニケーション不足」といったトラブルから、海外案件に特有な伝染病の発生や隣国でのテロ、相手国の政府との交渉まで、様々な試練が待ち受けている。

 それらの問題を1つずつ、4人のプレーヤーが協力して解決していく。クリアできないと減点になる。あらかじめ4人のチームに割り当てられる「プロジェクトポイント(最初は100点)」を減らさないように、ゲームを終わらせなければならない。

 なお、このゲームには4人のプレーヤーとは別に、ファシリテーターが同席する。通常はベテランのプロマネが担当することになる。今回は日立ドキュメントソリューションズの荒添雅俊技師長がファシリテーターを務めてくれた。発生したトラブルに対して、どんな対策を打てば解決できたとみなせるか、その判断をしたり、プレーヤーに助言をしてくれたりする。

ファシリテーターを務めた日立ドキュメントソリューションズの荒添雅俊技師長
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