ホンダが、2018年7月20日に日本で発売したプラグインハイブリッド車「クラリティPHEV」。販売価格は約588万円(税込み)で、米国で販売する車両に比べて200万円近く高い価格に設定した。地域によって価格を変えるのは普通だが、日本の消費者から見ると納得しにくい大きな差である。北米では、利益を上げるよりも販売台数を重視したホンダの戦略が透けて見える。

 2017年12月に日本に先駆けて発売した米国仕様の販売価格は、3万3400ドル(約370万円)と3万6600ドル(約406万円)の2種類。日本仕様は、北米の高価格帯の装備に加えて、急速充電口(CHAdeMO)を搭載して充実させた。

クラリティPHEVの外観

 一方で、パワートレーンなどの主要部品の構成はほとんど同じである。日米の車両ともに埼玉県・狭山工場で生産することを考慮すると、日本に比べて米国で圧倒的に安く売る理由は分かりにくい。

 ホンダの商品企画担当者は「戦略的な値付け」と語るのにとどめるが、背景には米国カリフォルニア州などが採用するZEV(Zero Emission Vehicle)規制と厳しい競争環境がある。北米では利益よりも規制達成に必要な台数を売ることを重視した“戦略車”にクラリティPHEVを位置付けた。

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