ホンダが2018年7月20日に日本で発売した「クラリティ」シリーズのプラグインハイブリッド車(PHEV)は、水冷方式による電池パックの冷却システムを採用した。同社のこれまでのハイブリッド車(HEV)やPHEVは、空冷方式で電池パックを冷やしていた。水冷システムを採用するのは、今回が初めてである(図1)。

図1 クラリティPHEV
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 新型車「クラリティPHEV」は、リチウムイオン電池パックとDC-DCコンバーター、電池制御用ECU(電子制御ユニット)で構成する「IPU(インテンリジェント・パワー・ユニット)」を床下に搭載する。電池容量を17.0kWhに増やして、電気自動車(EV)走行できる距離を延ばした。従来(アコードPHEV)の電池容量は6.7kWhだった。

 また、従来より電池セルの体積エネルギー密度(Wh/L)を約2.1倍、体積出力密度(W/L)を約1.4倍に高めた。その結果、電池パックからの発熱量が増える問題がある。

 空冷方式で発熱問題に対応しようとすると、セル間に空気の流路を確保するために電池パックの容積が大きくなってしまう。電池パックが大きくなると、大人5人がゆったりと座れる車内空間を確保するのが難しくなる。

 そこで新型車では、空冷方式より冷却効果が約3.5倍高い水冷方式を採用し、電池パックを効率良く冷やせるようにした(図2)。

図2 電池モジュールは前席下に6個、後席下に8個配置
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