正林 真之 氏
正林国際特許商標事務所 所長・弁理士、国際パテント・マネタイザー

 前回は、「IPランドスケープ」を企業の価値評価の視点で使用した事例として、第5世代移動通信システム(5G)の技術開発を中心に紹介した。今回は、IPランドスケープを企業同士の「場の提供」という視点で使用する事例を、5Gと自動車の観点から紹介する。

 「場の提供」とは何かを簡単に説明しよう。「こんな仕様の技術があるけれど、どこか使ってくれるところはないかな」と考えているA社と、「事業の優位性を強化するためには、どんな技術が必要だろうか」と考えているB社があるとする。「場の提供」とは、技術的な観点を含めたA社とB社との出会いを創造することだ(当然、アライアンス先候補の選定なども含む)。

 IPランドスケープは、特許情報と非特許情報を総合的に加味するため、「場の提供」を実現するツールとしても有用である。加えて、IPランドスケープの利用により、「最も適合する業種(技術、もの)」の候補を特定することも可能だ。では、5Gと自動車における「場の提供」の事例を見ていこう。

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