7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた高知自動車道。斜面崩壊の影響で橋桁が流失した立川(たぢかわ)橋の被災メカニズムが明らかになってきた。今後の焦点は復旧方法。残った橋脚や橋台を再利用するのが効率的だが、土砂に埋もれた橋脚の調査は終わっていない。西日本高速道路会社は、完全復旧までに1年以上を要するとみる。

 高知県大豊町を走る高知自動車道新宮インターチェンジ(IC)―大豊IC間の山間部に架かる立川橋は、橋長63.5mの3径間連続PRC(プレストレスト鉄筋コンクリート)桁橋だ。その上り線が被災したのは、7月7日午前3時ごろ。近接する斜面の崩壊に巻き込まれ、橋脚と橋台を残して上部構造が全て流失した。

橋桁が流失した高知自動車道の立川橋(写真:西日本高速道路会社)
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 谷側の下り線は、斜面から離れていて無事だった。落下した上り線の橋桁などが衝突して損傷した形跡も見られなかった。西日本高速は7月13日から、新宮IC―大豊IC間の約8kmを、下り線を利用した片側1車線の対面交通とし、通行を再開している。

 同社は8月10日に「高知自動車道災害復旧に関する検討委員会」(委員長:矢田部龍一・ 愛媛大学防災情報研究センター特命教授)の初会合を開き、被災メカニズムや残った下部構造の健全性などについて議論した。

奥が上り線。橋桁は下り線(手前)の橋脚の間をすり抜けて谷底へ落下したとみられる(写真:都築 安和)
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上部構造が流失した立川橋上り線(写真:嶺北消防本部)
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