西日本豪雨で愛媛県の肱川流域に位置する大洲市では、上流の鹿野川ダムが緊急放流した影響で大規模な浸水が発生し、住民4人が死亡した。市は、緊急放流の2時間半前からその可能性を把握していながら判断を先送り。市が住民に避難指示を発令したのは緊急放流のわずか5分前だった。

 鹿野川ダムが満水に近づき、流入量とほぼ同量を緊急で放流し始めたのは7月7日午前7時35分。その後、放流量が急激に増加し、午前8時40分から大洲市内で浸水が始まった。

7月7日午後3時ごろの大洲市東大洲の様子(写真:国土交通省)
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 鹿野川ダムを管理する国土交通省は、サイレンや警報車でダムの放流を肱川沿岸部の住民に知らせた。一方で、市内全域に避難指示を発令したのは大洲市だ。

 国交省が設置した両ダムの操作に関する有識者と関係機関による検証委員会では、ダム管理所と市の情報共有や、市民への情報伝達が適切だったかが主要なテーマとなった。

緊急放流時の住民への情報提供の仕組み
避難指示は、ダム管理所からの情報を基に市が発令する(資料:国土交通省)
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ダムの放流警報を放送する警報車と警報表示板(写真:国土交通省)
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