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 西日本を中心に大きな被害をもたらした列島縦断豪雨によって、自動車部品メーカーのヒルタ工業(岡山県笠岡市)の従業員2人が死亡した。同社の本社工場内に土砂が流れ込み、同2名を含む従業員数名が生き埋めになったと見られる。これにより、工場の操業休止に追い込まれる自動車メーカーも出てきた。

三菱ふそうは二つの工場で操業を止めた
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 ヒルタ工業はパーキングブレーキやアクセルペダルなどを手掛ける岡山県の有力部品メーカー。同社から部品の供給を受けている1社が商用車大手の三菱ふそうトラック・バスで、三菱ふそうは二つの工場で操業を止める事態に発展している。

 ヒルタ工業だけでなく、岡山県を中心とした10数社の部品メーカーからの供給が止まっており、三菱ふそうは工場の操業が困難になった。「挽回できる生産計画を練り直す」(三菱ふそう)とし、2018年7月11日以降の操業再開を模索する。

 ヒルタ工業の部品は、三菱ふそうの川崎工場に供給していた。同工場は三菱ふそう最大の生産拠点で、小型から大型まで幅広い車格のトラックを手掛けている。さらに、研究開発をはじめ、調達や物流などの主要部門も同工場の敷地内に置く。もう一つの中津工場は、パワートレーンや変速機を生産している同社の中核工場である。同工場の創業が止まったのはヒルタ工業以外の部品メーカーの影響である。

 三菱ふそうは豪雨の直接的な影響も受けている。車両整備や部品交換を手掛ける本郷サービスセンター(広島県三原氏)が水深1~1.5mの冠水被害で営業を中止。「周辺の交通網の遮断もあり、復旧のめどは立っていない」(同社)という。本郷サービスセンターでの取引は、尾道サービスセンター(広島県尾道市)や福山支店(広島県福山市)に振り分けてカバーする。