尾道市は千光寺公園の展望台を含めた整備計画の設計者として、青木淳建築計画事務所(東京都港区)を選定した。尾道市は、石上純也建築設計事務所(東京都港区)との間で設計契約解除について解決していない状態が続いている。青木氏は、プロポーザルで提案した展望台のコンセプトやこだわりに加え、応募時の心境を語った。(プロポーザルの結果については「青木淳氏を選定、石上純也氏契約解除の展望台プロポ」で詳報)

青木淳氏が提案した展望台の全景イメージ。誰もが楽しめる展望台空間を目指す。新展望台の左部分には、既存の展望台が薄く描かれている。(資料:青木淳建築計画事務所)
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 尾道市が7月17日に選定結果を発表した「千光寺公園頂上エリアリニューアル基本・実施設計業務プロポーザル」は、市の観光名所である千光寺公園の展望台を含めた周辺地域の整備が対象だ。

 最優秀者に選定された青木淳建築計画事務所の青木淳氏は、シンプルな架構を持つ、長さ約50mの展望台ブリッジを提案。現展望台(佐藤武夫設計、1957年完成)は解体せず、活用する考えを示した。

 尾道市観光課担当職員は「地形的状況を理解した提案内容だけでなく、青木氏の実績も評価につながった。公共事業を多く手掛け、自治体と一緒に事業を進めてきた実績がある」と、青木氏に期待を寄せる。

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現在の千光寺公園頂上展望台(佐藤武夫設計、1957年完成)。築約60年と老朽化が進んでいることに加え、階段でしか展望部分に上ることができないことが問題視されてきた(写真:日経アーキテクチュア)

 その一方で、青木氏が示した既存の展望台を活用する提案に対し、「既存の展望台は築約60年のもの。老朽化が進んでいることに加え、展望部分に階段でしか上ることができないため、解体する方針だ」(尾道市観光課担当職員)と、解体する意向を示している。既存の展望台の活用を含めた話し合いを青木氏と進め、今年度中に実施設計をまとめる予定だ。

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