尾道市は7月17日、「千光寺公園頂上エリアリニューアル基本・実施設計業務プロポーザル」で青木淳建築計画事務所(東京都港区)を最優秀者に選定したと発表した。市の観光名所である千光寺公園の展望台を含めた周辺地域を整備する。

尾道市は「千光寺公園頂上エリアリニューアル基本・実施設計業務プロポーザル」で青木淳建築計画事務所を最優秀者に選定したと発表した。画像は青木淳建築計画事務所が提案した全景イメージ(資料:青木淳建築計画事務所)
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展望台下部の整備イメージ(資料:青木淳建築計画事務所)
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山頂を見上げたときの展望台イメージ(資料:青木淳建築計画事務所)
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 展望台を含めた同地域のプロポーザルが開催されるのは2回目だ。2016年に開催された1回目のプロポーザルでは石上純也建築設計事務所(東京都港区)を最優秀者に選定し、設計を進めていた。しかし、市は提出書類の不備や石上事務所が使用予定であった天然石の安全性などを理由に、18年1月に契約を解除した。
(尾道市と石上事務所の設計契約解除の経緯は「尾道市と石上純也氏が対立、設計契約解除の真相」「『契約解除は責任転嫁』、石上純也氏が語る発注者の無理難題で掲載)

 尾道市観光課の職員は「前回のプロポーザルから大きな条件変更はない」と言う。整備計画は、敷地面積約2000m2の公園に新展望台を新築し、完成後に現展望台を解体撤去して跡地を整備するものだ。市は、(1)尾道市の景観に調和したシンボル空間の形成、(2)利便性や快適性の向上、(3)移動回遊のバリアフリー化への対応、(4)工事期間中の安全計画と利用形態およびコスト削減など、4点の具体的な配慮を求めた。

広島県尾道市の千光寺公園にある築60年の現展望台。設計は佐藤武夫。階段で展望スペースに上がると、尾道市の市街地や瀬戸内海に浮かぶ島々が遠くまで見渡せる(写真:日経アーキテクチュア)
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 今回のプロポーザルで応募があったのは8者。福山大学工学部建築学科の藤原美樹准教授が選定委員長を務め、尾道市役所職員や地元大学関係者など合計5人が選定に当たった。7月5日の書類審査で5者に絞った後、7月12日に公開プレゼンテーションを行い、青木淳建築計画事務所を最優秀者に選定した。優秀者はSUEP.・オリエンタルコンサルタンツ設計共同体(JV)だった。

 委託料は2356万5000円で、工事費は総額3億5000万円に収める。新展望台の完成予定は20年10月。21年3月に公園整備、現展望台の解体を完了する予定だ。

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