第3種換気設備とレンジフードを高気密住宅で運転すると、屋外に比べて室内の気圧が著しく低い負圧の状態が発生する。

 第1種換気設備では室内に負圧は生じにくい。だが、第3種換気設備ではマイナス50Pa超、強運転のレンジフードを併用した場合はマイナス140Pa程度の負圧が生じることがある。この著しい負圧が原因でさまざまなトラブルが発生している。

 トラブルの1つは、エアコンのドレーン管からの異音だ〔写真1〕。鉄筋コンクリート造で相当隙間面積(C値)が0.5cm2/m2程度の集合住宅に多くみられる現象だが、木造住宅でも発生している。住宅会社のアセットフォーの荒井貴好代表は、C値が0.1~0.2cm2/m2の木造住宅で経験したという。

〔写真1〕ドレーン管内に外気が逆流
第3種換気設備とレンジフードを同時に運転して、エアコンのドレーン管内を外気が逆流して異音が発生するかを調べている様子。7件調査したところ、ドレーン管が逆勾配か水平に設置されていた4件で異音が確認された(写真:倉渕 隆)
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 異音はエアコンのドレーン管に外気が侵入し、管内にたまっている結露水にぶつかって発生したものだ。「内外差圧が20Pa程度になると発生し、驚くほど大きな音になる。結露水がたまらない勾配にすれば発生しにくい。ドレーン管の端部に外気の逆流防止弁を付ければ解決する」。再現実験を行った東京理科大学の倉渕隆教授はこう説明する〔写真2〕。

〔写真2〕逆流防止弁で対策
ドレーン管内での外気の逆流を防ぐには、管の端部に逆流防止弁を設けるとよい(写真:倉渕 隆)
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